いまや山岳漫画といえば『岳』を挙げる人が多いかと思いますが。絶対に忘れてはいけないのが本作です。2001年文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞受賞作。
原作が賞を取ったりもしているのでストーリー自体すでに盤石(若干ラストが違うらしいのですが、未読です。すみません)。その上、谷口 ジローの表現力が相まってすごい作品に仕上がってます。特に山の表現力は他の追随を許さないのではないでしょうか。『エマ』の森薫がその自然描写にあこがれてアシスタントを志願したというエピソードもあるくらいです。
ストーリーも面白いのですが、なにより極限状態に陥ったキャラクター達の表現力がスゴイ。読んでいて指がかじかんでくる錯覚に襲われました。“なぜ山に登るのか?”“生きるとは何か?”“死とは何か?”という疑問に想いをめぐらせてしまいました。漫画とはここまで表現出来るのか……。文句なく傑作です。
漫画史というものがあるのなら間違いなく記載されるに違いありません。漫画好きを自任する大人の方にはぜひ読んでいただきたい。
ただ、とても片手間に読める作品ではないと思います。時間のあるときに腰を据えてじっくり一気読みすることをお勧めします!
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テーマ : 漫画の感想
ジャンル : 本・雑誌